ロレックス文字盤の種類 完全ガイド
ロレックスの文字盤(ダイアル)は、時計の顔とも呼べる存在です。 針やケースと並んで印象を決定づける要素であり、カラーや仕上げの違いだけでも同じモデルが全く別の雰囲気を放ちます。
本ガイドでは、まずベーシックなカラーを起点に、仕上げの違い、インデックスの種類、天然素材を用いた特別仕様、そして通称で呼ばれる希少ダイアルまで体系的に解説します。 自分に合う文字盤を選ぶ参考にしてください。
天然石を使った特別なダイアルについては、専用ページで詳しく解説しています:
👉 ロレックス 天然素材ダイアルの種類
ブラックやホワイトといった定番カラーは、ロレックスの歴史を通じて常に人気。 ケース素材や仕上げとの組み合わせで表情が変わり、最もバリエーションが多いカテゴリです。
ブラック
最も汎用性が高い定番色。視認性が良く引き締まるため、スポーツにもドレスにも使いやすい。サンレイ/マットなど仕上げ違いで表情が大きく変化します。

ホワイト
清潔感のあるクリーンな印象。針やインデックスとのコントラストが強く読み取りやすい。ビジネスやフォーマルに好相性です。

シルバー
針・インデックスと光の反射バランスが良く、上品かつ万能。サンレイで高級感、マットで落ち着きの演出が可能です。

ブルー
近年人気の王道カラー。サンレイで光の濃淡が映え、スポーツにもドレスにも好相性。

グリーン
ブランドを象徴するロレックスグリーン。限定感・特別感が強く、コレクター人気も高い色味です。

シャンパン(ゴールド)
高級感と温かみを持つ華やかなカラー。ゴールドケースや宝飾仕様との相性が良い。

グレー(ロジウム)
落ち着きのある都会的カラー。針・インデックス次第でシックにもモダンにも映えます。

- 同じカラーでも仕上げやケース素材によって印象が大きく変わる。
- ブラック=万能、ホワイト=フォーマル、ブルー/グリーン=トレンド感と覚えると選びやすい。
- ブランドカラーのグリーンは特にコレクター需要が高い。
光の反射や質感で立体感や高級感を演出する仕上げ。 従来のサンレイやマット、ミラー仕上げに加え、 ギョーシェ彫りやモチーフパターン、 さらにフルカラーダイアルやピスタチオ・ベージュといった新色仕上げなど、近年は表現の幅が大きく広がっています。
サンレイ(サンバースト)ダイアル
光の加減で放射状に輝く仕上げ。角度によって濃淡が変化し、動きのある表情を見せます。 ロレックスではブルーやシルバー、グリーンなどのカラーダイアルによく採用され、現行モデルの多くに見られる定番仕上げです。

アイスブルーダイアル
ロレックスのプラチナモデル専用カラー。 淡いブルーは上品で高級感があり、プラチナケースの重厚感を引き立てます。 希少性の高さからコレクター人気も非常に高い仕上げです。

オリーブグリーンダイアル
光の角度で黒にも見える深い緑のサンレイ仕上げ。 落ち着いた中に華やかさがあり、YGケースとの組み合わせで特に映える仕様です。

パームモチーフ/フルーテッドモチーフ
2021年にデイトジャスト36に登場した新しい仕上げ。 ヤシの葉をイメージしたパームモチーフや、ベゼルの刻みを模したフルーテッドモチーフが展開され、 従来にない遊び心ある文字盤として注目を集めました。

フルカラーダイアル(OP新色群)
2020年にオイスターパーペチュアルで発表されたターコイズブルー(通称ティファニーブルー)、キャンディーピンク、イエロー、コーラルレッドなどの鮮やかな単色ラッカーダイアル。 これまでの落ち着いたカラーラインから一転し、ポップでカジュアルな印象を与える新世代デザインとして大きな話題を呼びました。
さらに最近ではピスタチオグリーンやベージュといった、柔らかく落ち着きのあるニュアンスカラーも追加。 ポップな色味だけでなく、シックでファッション性の高いトーンもラインナップされ、選択肢がますます広がっています。

グラデーションダイアル
中央から外周にかけて色が濃くなるグラデーション仕上げ。 光の当たり方で色調が変化し、立体感や奥行きを感じさせます。 シックで上品な雰囲気を持ち、レディースや小型モデルを中心に採用例が見られます。

マットダイアル
ヴィンテージ期に多く見られる艶消し仕上げ。光沢を抑えた質感で視認性が高く、経年変化によりトロピカルブラウンへ変色する個体もあります。 現行モデルでは少ないですが、コレクターに人気のある仕様です。

ミラーダイアル
表面が鏡のように反射する光沢仕上げ。ラッカーやエナメル調のコーティングで実現され、深みと艶感を楽しめます。 特にヴィンテージのエクスプローラーやサブマリーナーで希少とされ、光の映り込みによる立体感が魅力です。

テクスチャード/ギョーシェ
表面に規則的な模様彫りや質感加工を施したダイアル。光を多方向に反射させ、立体的で高級感のある表情を作り出します。 一部の特別仕様や限定モデルに採用されることが多く、クラシカルかつ華やかな印象を与えます。

- サンレイ=現行主流。光の反射で高級感を演出。
- マット=ヴィンテージ定番。経年変化でトロピカル化する個体も。
- ミラー/ギョーシェ=希少性が高く、コレクターズピースになりやすい。
- アイスブルー=プラチナ専用カラーで特別感抜群。
- オリーブグリーン=光の角度で黒にも見える深緑。YGデイトナで人気。
- パーム/フルーテッドモチーフ=2021年登場。遊び心ある模様仕上げ。
- グラデーション=中央と外周で色の濃淡を変え、奥行きを演出。
- フルカラーダイアル=ターコイズ、ピンク、ピスタチオ、ベージュなど。近年の新色群として大人気。
時刻表示のインデックスの形や素材は視認性と個性を左右します。 バーやローマンなど基本的なタイプから、宝飾をあしらった豪華仕様まで幅広く存在します。
バーインデックス
最もベーシックな棒状のインデックス。視認性が高くシンプルで、ドレスにもスポーツにも幅広く使われます。夜光塗料の有無や素材(ホワイトゴールド製など)によって印象が変化します。

ローマンインデックス
ローマ数字で時刻を表すクラシカルな仕様。高級感や伝統的な雰囲気を演出し、特にドレスウォッチで人気です。12時の「Ⅻ」や6時の「Ⅵ」など、バランスを取るために一部省略やデザイン調整がされることもあります。

アラビアインデックス
アラビア数字によるインデックス。スポーツモデルやパイロット系で多用され、読みやすさとカジュアルさを兼ね備えます。
特に「3・6・9」にアラビア数字を配置したエクスプローラーの文字盤はアイコン的存在です。

ダイヤインデックス
各時刻にダイヤモンドをセッティングした豪華仕様。上品で華やかな印象を与え、特にデイトジャストやデイデイトで人気。セッティング方法やカットの種類によっても輝き方が変わります。

特殊配置(3・6・9など)
インデックスの一部を数字や記号に置き換えることで個性を出したデザイン。特に「3・6・9」に大きな数字を配置するエクスプローラー系や、一部を三角形にするパイロットモデルなどがあります。

- バー=シンプル万能、ローマン=クラシック、アラビア=スポーティ。
- ダイヤやバゲットなど宝飾インデックスは資産価値も兼ねる。
- エクスプローラーの3・6・9など、モデル固有の配置は人気の象徴。
コレクターや市場で定着した「呼び名(ニックネーム)」がある文字盤を指します。 正式名称ではなく、愛好家の間で浸透した呼称が多く、ヴィンテージ市場で特に注目されています。
パイダイアル(Pie-pan)
外周がひと段落ち込むことで立体感のある形状をしたダイアル。 パイ皿をひっくり返したような形からこの名がつきました。 ヴィンテージ期のデイトジャストやデイデイトで見られ、現在もコレクター人気が非常に高い仕様です。

モザイクダイアル
格子状や幾何学的なモザイク模様を持つ特殊デザイン。 アンティーク期の一部モデルに存在し、現存数が少ないためコレクターの間で非常に高い評価を受けています。

トロピカルダイアル
経年変化により黒や青の文字盤が茶色がかった色合いに変化したもの。 製造時の仕様ではなく自然な経年による変化ですが、その独特な雰囲気から高額で取引されることもあります。

パテントダイアル
ダイアル上の表記や印字の違いによって生まれた通称。 例えば「SWISS」「SWISS T<25」「T SWISS T」など夜光表記のバリエーションや、 ロゴ配置の違いがコレクター間で特別視され、ニックネーム化しています。

- 正式名称ではなく市場やコレクターの間で定着した呼び名。
- パイダイアルやトロピカルは経年変化や形状に由来する愛称。
- 通称の有無で市場価格が数倍変わることもある。
天然石や隕石、貝殻など、自然素材を加工した唯一無二の表情を持つダイアル。ここでは代表的な素材をピックアップします。 他の天然素材や詳しい違いは末尾のリンクから詳解ページをご覧ください。
オニキス(Onyx)
漆黒の深い黒が魅力の天然石ダイアル。光の反射を抑えたフラットな表情で、インデックスや針のコントラストが際立ちます。シンプルながら格別の存在感。

ラピスラズリ(Lapis Lazuli)
夜空のような深い瑠璃色。黄鉄鉱の粒が星のように散り、石ごとに表情が異なります。華やかさと神秘性を両立する人気素材。

メテオライト(Meteorite)
隕石由来のウィドマンシュテッテン構造が最大の特徴。同じ模様が二つとない唯一性と、金属光沢の立体感が魅力です。

シェル(MOP:マザー・オブ・パール)
角度で色が変わる虹色の干渉光。ホワイト/ブラック/ピンクなどのバリエーションがあり、宝飾インデックスとの相性も抜群。

👉 ロレックス 天然素材ダイアル解説(代表例と見どころ)
- 天然素材は一点ごとに模様や色合いが異なるのが魅力。
- オニキス・ラピスは宝飾的価値が高く、希少性も大きい。
- さらに詳しい素材解説は👉 天然素材ダイアル特集ページで。
文字盤全面に宝石を敷き詰めたり、インデックスにカットストーンを配するなど、 高級感と華やかさを極限まで高めた装飾仕様。 プレシャスストーンの種類やセッティング技法によって価値や印象が大きく異なります。
ジェムセットダイアル
ルビー・サファイア・エメラルドなど、様々なカラーストーンをインデックスや外周に配置したダイアル。 単なる宝飾ではなく、カラーテーマやモデル限定の個性を強調するものとしても注目されます。

パヴェダイアル
ダイアル全面にダイヤモンドを敷き詰めるようにセッティングした豪華仕様。 光の角度で輝きが変化し、圧倒的な存在感を放ちます。高度な石留め技術を要するため希少価値も高いです。

バゲットインデックス
各時刻のインデックスにバゲットカットのダイヤやサファイアを配置。 通常のダイヤインデックスよりもシャープで直線的な光の反射が特徴で、スポーティさと豪華さを兼ね備えます。

- パヴェ=全面豪華、バゲット=直線的でシャープ。
- 宝飾ダイアルは資産性とデザイン性を兼ね備える強力な選択肢。
ロレックスの文字盤(ダイアル)は、単なる時刻表示のための部品ではなく、 時計全体の個性・雰囲気・価値を決める最重要パーツです。
ベーシックなカラーから、特殊な仕上げ、インデックスの違い、 コレクター間で通称が定着したヴィンテージ仕様、天然素材の一点物、 さらには宝飾を施した装飾系まで、そのバリエーションは実に豊富です。
文字盤の種類や特徴を理解することで、自分にとって最適な一本を見つけやすくなります。 ぜひデザイン・素材・仕上げの違いを見比べながら、お気に入りのダイアルを選んでください。
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