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小ぶりなサイズ感が魅力のパテック フィリップ「ノーチラス」Ref.3800/1A

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第5回は、パテック フィリップ「ノーチラス」Ref.3800/1Aを紹介する。

高級時計の新しいジャンルを打ち立てたスポーツウォッチの金字塔

かつて時計業界における高級時計と言えばゴールドのドレスウォッチが主流であったが、1970年代に入るとこの常識は徐々に覆されていく。きっかけとなったのが、“ラグジュアリースポーツウォッチ”と呼ばれるジャンルを切り拓いたステンレススチール製のスポーツウォッチの登場だった。

このブームを生み出した立役者は、後に“時計界のピカソ”と呼ばれるジェラルド・ジェンタであり、彼がデザインを手掛けたオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」、そしてパテック フィリップの「ノーチラス」は、ラグジュアリースポーツウォッチを代表する金字塔として絶大な人気を誇っている。

 

20年以上も製造された「ノーチラス」のロングセラーモデル

今回紹介する「ノーチラス」のRef.3800/1Aは、1981年から2005年まで製造され続けたロングセラーである。1976年に発表されたRef.3700/1Aの後続機にあたるこのステンレススチール製のモデルは、2針から3針への変更、ケース径を大幅にサイズダウンなどが特徴である。

 

  • パテック フィリップ
    ノーチラス
    Ref.3800/1A(2005年製造)
    37mm径
    自動巻き(Cal.330 SC)

一方、Ref.3700/1Aから受け継がれているのは、120mの防水性能を求めて開発された2ピース構造のケース設計による継手巻真の防水リュウズが挙がる。2006年に登場したサファイヤクリスタルのケースバックを採用したRef.5800/1Aと比べると、その違いがよく分かるだろう。

 

  • ジャケットの袖口に干渉しない薄型のケースは、超薄型の自動巻きムーブメントCal.330 SCによって成り立つ。

 

  • 2ピース構造のケースゆえ裏蓋は存在しない。ブレスレットの仕様は年代によって異なり、3種類のバリエーションがある。

 

Ref.3800/1Aの魅力を端的に述べると、それはずばり、コンパクトなサイズ感や文字盤の経年変化から生まれる個体差にある。これは、昨年惜しまれながら廃盤になったRef.5711/1Aにはない味わいだと言っても過言ではない。

 

  • 小ぶりのケースサイズに合わせて、ブレスレットも全体的に細身になっている。

 

インターネットの普及に伴い、セカンダリーマーケットでは「ノーチラス」の廃盤モデル全般が改めて評価されている。短命だったRef.3700/1Aと比べると製造期間が長かったRef3800/1Aは良質な個体と出合える可能性は高い。とはいえ、数に限りはあるため、一期一会の出合いを大切にしたい。

 

 

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