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カルティエの歴史にその名を残す「タンク シノワーズ」の復刻モデル

ヴィンテージから現行モデルまで幅広い時計を取り揃えるリベロが注目する新旧のレアモデルを紹介する連載コラム。第15回は、カルティエ「タンク シノワーズ」を紹介する。

新しいケースフォルムを追求を目指した幻のタイムピースが蘇る

カルティエ「タンク」は1919年の発表以来、「タンク サントレ」や「タンク ルイ・カルティエ」「タンク アロンジェ」などの様々な派生モデルを展開しながら人々を魅了してきた。

「タンク シノワーズ」は、初期タンク第5のファミリーとして1922年に誕生した。初代タンクと同じ正方形のケースでありながら、水平線のバーが縦枠からはみ出た独特のスタイルだった。このアイディアは中国の寺院の正門からインスピレーションを得たと言われており、多くを語らずとも非常に男性的なデザインであることを物語っている。

この伝説的なモデルの100周年を記念してカルティエは、メゾンの伝説となったモデルにフォーカスした愛好家に向けた限定コレクションである「カルティエ プリヴェ」の第6弾として「タンク シノワーズ」を復活させた。

今回の復刻にあたり、カルティエはオリジナルの「タンク シノワーズ」に新たな解釈を加え、全6モデルを披露した。こちらで紹介するのは、ローズゴールドケースバージョン。オリジナルとの決定的な違いは、レクタンギュラーケースであることだろう。それに伴い、ムーブメントは手巻き式のCal.430 MCが搭載。針の形状はブレゲ針からペンシル針に変更されている。製造本数は世界限定150本で個別番号が入る。

 

  • カルティエ
    タンク シノワーズ
    Ref.CRWGTA0075(2022年製造)
    18Kピンクゴールドケース
    縦39.5mm×横29.2mm径
    手巻き(Cal.430 MC)

「ウォッチズ & ワンダーズ 2023」では、「タンク ノルマル」が大きな話題を集めた「カルティエ プリヴェ」。どのコレクションも希少性が高いことからプレミア化は必至。カルティエを支える人気コレクションとして完全に定着している。「タンク シノワーズ」もすでに入手は困難になっているため、気になる方はぜひ実機に触れてみることをオススメしたい。

 

  • ひと目でわかるケースデザインには新たな解釈が加わっている。
  • 「カルティエ プリヴェ」の特徴として、すべての時計には個別番号が入る。

 

 

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